久しぶりの映画
「ラフマニノフ ある愛の調べ」を観に行きました。
この前最後に観た映画は、昨年暮れの「俺たちフィギュアスケーター」なので、映画館まで足を運ぶことが本当に少なくなってしまった私にしては、半年近くのブランクも「マメに行ってんじゃん」という気がします。
実際に見て思いましたが、これは作曲家としてのラフマニノフを描いた映画ではないです。
だからラフマニノフの曲がいっぱい聴けるかというと、そうでもないです。
私としては、マーラー指揮のNYフィルと、ソリスト・ラフマニノフの「ピアノ協奏曲第3番」での豪華共演の再現シーン、というのを見てみたかったですが、そんなのは勿論ありませんでした(笑)。
やはり彼の生涯について、大まかに知っておいた方がよりわかりやすいとは思いますが、どちらかと言うと、仕事がうまくいかなくなってきた男が、それが原因で家庭もぎくしゃくしてしまう、といったような普遍的なテーマを見ることができます。
ストーリーは、ソ連を逃れアメリカに渡り、生活のためピアニストとして忙しく活動するうちに疲弊し、作曲も家庭生活もうまく行かなくなりかけているラフマニノフを描きながら、フラッシュバックのようにロシア時代の回想シーンが何度も挿入され、彼が従妹のナターシャ・サーチナ(のちの妻)との結びつきを強めていった過程を見せる、というつくりになっています。
実際には、ラフマニノフは故国へ帰りたいという強い思いを持っていたそうですし、ロシアから離れたことによって曲を生み出すことが難しくなった、とも言われていますが、そのあたりは時代的にもう少し後になるせいもあってか、あまり触れられていません。
おそらく脚色も多いでしょうし、史実と時系列的に食い違っているのでは、という部分も見受けられます。
エンドロールで「必ずしも史実通りではない」といったニュアンスのクレジットが出るので、意図的なものなんですね。
・・・そして、そんなラフマニノフの元には、ここ何年も、誰からとも知らされぬまま、彼にとって思い出深いライラックの花が贈られてくるのです。
ラストで贈り主が明かされるのですが、誰なのかは予想通りでした(笑)。というよりこの映画を観た人の予想はみな、私と同じだったのではないでしょうか。
で、やっぱり言いたくなっちゃうのは、
ラスト、ベタだよ!!
良い終わり方ではあるんですけど、とってもベタなんです。さらにそこに!!盛り上げるぞっ!て感じで「パガニーニの主題による狂詩曲」のあのあまりに有名な「第18変奏」がかぶさってくるのです。
これをベタと呼ばずして何と呼ぶ、とまで思ってしまったんですけどね・・・
でも、コンパクトに歯切れよくまとまっていて、面白く観られました!
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